履いているデニムを比較してみます!

 

様々なブランドから発売されているデニムパンツ。
形・シルエット・素材、またブランドや価格など様々な情報や選択肢がありなかなかこれだ!という一本に出会えない方もいらっしゃることと思います。当投稿にて筆者の経験と所有物となりますので独断と感想的な部分はございますがさまざまなブランドのデニムを比較してみたいと思います!

今回はLevis・LEE等の大御所ブランドと数多くある国産のデニムブランド、所謂レプリカデニムなどにつきましては他のサイトにて比較されている方が多いので取扱いませんでした。

本文に登場するブランドのデニムパンツについてのシルエットや素材感、サイズ感、色落ち具合など実際に気になって購入を躊躇されている・不安で購入に至らない方々に何かしらの参考になればこれ幸いです。

また、当投稿において至らない部分やゴリゴリのヴィンテージデニム好きの方やレプリカデニムで色落ちを追求している方などからしたらツッコミところが満載かもしれませんし、比較対象があべこべなのでは?といろいろありますが…
比較的手に入りやすくシルエット的にはヴィンテージにはない細身のもの、バックポケットに過度なステッチなどがなく外見的にシンプルなデザインで末永く履けて色落ちも楽しめるものを選んでみました。

 

A.P.C “PETIT STANDARD” および “PETIT NEW STANDARD”



まずはA.P.C PETIT STANDARDから。
細身のシルエットでメリハリのある色落ちをすることからレプリカ好きの方も気になっている方もいらっしゃるかと思いますこちら。


アメリカ的シルエットではない部分があり細身ですがサイズを選べば意外と心地よく履けます。股上がそこそこ浅いので履きなれない方は最初違和感があるでしょうが慣れますね。基本はストレートなんですが絶妙なテーパード具合で足をきれいに見せてくれます。生地感は比較する他ブランドのものより薄くて硬い、といった印象でしょうか。


なんですが、リジッドの状態ではガチガチですが履いていくと柔らかくなりフィットしていきます。また、表面に比べて肌にあたる内側はあたりが良いです。


洗濯や色落ちの進め方、進行具合などは他のサイトでもたくさんのレビューがございますのでそちらを参考にしていただくとして….
生地の印象としては表面が固くヒゲやハチノスなどのシワ部分の色は落ちていくというより削れていくといった印象があります。なのでメリハリのある色落ちになるのかと思います。


A.P.Cのデニムについては裾上げの際、シングルステッチにて処理することをおすすめします。ヨーロッパのブランドだからか新品の状態はシングルステッチなので。
個人的にはメリハリついた色落ちをめざしているので洗濯は極力我慢して洗いたくなったら手洗いでやさしく洗っています。

 



お次は同ブランド、A.P.CのPETIT NEW STANDARDです。
前途のものに比べ何が違うの?名前もNEWって違いだけでは?のような疑問もあると思いますが形としては別物と捉えたほうが良いかと思います。

PETIT STANDARDに比べると股上が深くテーパードがよりきつめに入っています。現在はこちらのシルエットのほうが人気があるのかもしれませんね。生地感はPETIT STANDARDと同様です。そりゃそうですね…
タイトなデニムに抵抗がある方や腿が太めな方でタイト目のデニムを履いてみたい方はサイズ選びがうまく行けばきれいなシルエットで履いていける一本だと思います。

サイズ選びで迷った場合にはきつめのサイズをおすすめします。
履いていくうちに結構伸びてフィットしていきますので。ここはポイントです。A.P.Cは独特なサイズ表記といいますか…サイズ感なので目安として他ブランドのサイズより2〜3インチ下げたほうが良いかと思います。そうすることにより最初はキツいですが追々色落ち始める頃フィットしてきますしシルエットもきれいです。
また、これは筆者の感想ですがPETIT NEW STANDARDの方が同じサイズでも若干ウエストが大きい感じがします。股上が深いせいかもしれないですね。ご参考までに。

 

 

 

 
 

RESOLUTE リゾルト “710”


デニム好きの方なら気になっていると思われる
ある意味避けては通れないブランドですね。
元DENIMEの林氏がスタートしたブランド。なので国産デニム好きの方には有名ですね。ヒゲや縦落ち等、レプリカデニムのこだわり部分ではなくきれいな色落ちを楽しむことがコンセプトになっているように感じます。

目指している方向も独特でこれまでのデニムを育てていく考え方とはある意味真逆で”洗濯機に入れてガンガン洗ってきれいな色味のデニムが育ちます”的な感じです。この考え方と林氏の着こなし方・考え方に多くのフォロワーがいらっしゃいます。

他の特徴としましてシルエットを崩さないようレングスサイズの設定が豊富にあることが挙げられます。
通常、裾上げを行い調整したり、ロールアップすることがほとんどと思いますがレングスがインチごとに設定されているので裾上げの必要がなく選ぶことが可能です。これは本当に嬉しい設定ですよね。ぜひとも調べていただきたいポイントです。

着用してみた感想としましては生地感は毛羽立ちが強く程よい厚みのデニムでストレス無く履けるかと思います。
シルエットは腿周辺はゆったりと、裾に向かってきれいなテーパードな形です。きれいです。前途のレングス設定もありどんな体型の方も良いサイズが見つかればブランドが推奨するきれいなシルエットで着用できると感じられます。
また、こちらのデニムもウエストが伸びてフィットしていきますので購入の際にはお腹キツイな、位のサイズが良いと思っています。調べてみますと概ねキツめを推奨しているようですね。

また、RESOLUTEの特徴として丈をくるぶし位に合わせて若干短めに履いている方が多いです。
靴をきれいに見せることでデニムのシルエットもきれいに見えるという効果も考えられているのだと感じました。拒否反応をするデニム好きの方もいる部分かと思いますがブランド推奨の履き方ですのでコンセプトに合わせて履いていくのが良いと思います。

もう一点、特徴を。
これは筆者が感じた点ですがここのデニムは裾や耳のアタリ、パッカリングがかなりきれいに出ます。推奨の洗濯方法や履き方の影響もあるのでしょうがその点も含め全体的にきれいなブルーになりアタリが見事に出る計算をしてデザインされていることはすごいことだな、と感じてしまいました。お見事です。
現在着用中のものはまだまだ育っていませんのでこれから期待大です。

 

orslow オアスロウ “107”


続きましてorslowの107です。
こちらも国産のブランドで、デニムの産地として有名な岡山県児島の大手ジーンズメーカーでキャリアを積んだ方がデザイナーとのことでこだわりが詰まったデニムです。

パンツとしましては当記事の107とストレートシルエットの105という品番の型も人気のようですが今回は107について記載いたします。

107のシルエットは腰回りはある程度の余裕を持ち裾に向かって若干強めにテーパードしているきれいなシルエットです。どんな体型の方でもきれいなシルエットが体感できるデザインかと感じます。
生地感は毛羽立ちが強くぱっと見リゾルトの生地に似ていますが
こちらはより生地が厚めでふんわりした印象があります。

筆者はこちらの一本につきましては別途色落ち加工がなされた2years Washという型を所有しておりますので納得の行くまで育てたことは無く、色落ちさせないよう着用しているので感想は記載できないのですがレプリカデニムの色落ちではなくどちらかというとリゾルトのコンセプトに近い自然でナチュラルな色落ちが望める一本かなと思います。

こちらのorslowのデニムの強みはデザイン・シルエットももちろん良いのですが比較的お安く購入できることと取扱店舗が豊富で他店舗展開しているセレクトショップにて購入できることです。とは言え、こだわりの詰まったパンツですので気軽に購入できるのはポイントですね。

 

 

また、内容が逸れてしまいますが筆者はこちらのブランドのカバーオールが気に入っておりまして、むしろカバーオールを先に購入し気に入ってパンツを購入してみたら良かった…といった経緯がございます。
デニムジャケット、所謂ジージャンも2ndモデルタイプを所有しておりましてともに現代的にアレンジされており着やすくお気に入りです。是非ともカバーオールやデニムジャケットも調べていただきたいと考えております。
よく見る型は50’s COVER ALLでこちらはぜひとも小さめサイズでコンパクトに着ていただき筆者のおすすめは40’s COVER ALLでこちらは身幅がけっこうあるのでガバッと着ていただくのがおすすめです!下記よりチェックしてみてください。

 

 

DENIME ドゥニーム “Slim STR XX type2”


お次はデニム好きの方にはお馴染みのブランド、DENIMEのSlim STR XX type2のご紹介です。
type2はボタンフライ仕様になっており、ジップアップ仕様はtypeです。筆者はボタンフライが好みなのでこちらのモデルを選択しました。

DENIMEといえばXXモデルが知名度があります。今回ご紹介するSlim STR XX type2も同等の生地が使用されているようです。また、DENIMEとして評価が良いのは所謂旧DENIME、旧体制のモデルが評価されています。会社が変わり、現体制のDENIMEはマニア方面の方にはどうも毛嫌いされているようです。

がしかし、Slim STR XXは最近のモデルですが細身のデニム好きの方にはなかなか評判が良いようです。
というのもタイト目の細身の形でこの生地のパンツが他に無いからと考えられます。レプリカデニムブランドのパンツは太めのデザインがほとんどでそれはそれでとても魅力的ですが同等の生地で細身のものはあまり見かけませんので。

色落ちにつきましては旧DENIMEの66モデルを所有しておりますがきれいな縦落ちが魅力です。
本モデルは現在育てている段階なのでまだ確かな感想は分からないのですがレプリカデニムで見ることのできる色落ちと細身のデニムだからこそ可能なヒゲやハチノス、各所のアタリなど期待できる部分が多くあります。今後楽しみです。

シルエットについては細身のストレートでテーパードのかかったきれいな形になっており今回比較している中ではA.P.CのPETIT STANDARDに似ているイメージがあります。
が、生地が別物なので履いてみると違った印象が感じられます。

今回ご紹介している中では他より知名度が低い部分がありますが生地・シルエットともにおすすめできる一本です。
是非とも食わず嫌いせずに試していただきたいモデルです!!

 

 

 

 

 

素材感の違い・色落ち具合の考察

各ブランドの生地感について比較してみます。
ネット等で画像を見てもなかなか伝わらず迷ってしまいますよね。独断ですが比較した感想をお伝えします。


◆A.P.C “PETIT STANDARD” および “PETIT NEW STANDARD”
他のブランドにはない独特な生地に感じます。コンセプトもおそらく他ブランドと異なっていますので比較するのも…なのですが他のデニムに比べて”若干薄めで履き始めはガチガチで硬い”印象です。
この生地感があのメリハリの強くヒゲやハチノスがバキバキに育っていくことを可能にしているのではないかと感じています。また、履いていくと柔らかくなりフィットしていくのでご安心を。


◆RESOLUTE リゾルト “710”
一見、レプリカデニムブランドの生地感に見えますが触れて履いてみると別物に感じるくらい違うように思います。
履きやすいというか厚さがそこまでないのでストレスなく履けます。ワンウォッシュかかったものだと余計気持ちよく履けますね。ガンガン履いてガンガン洗濯して履く、といったコンセプトが感じられるというか生地とシルエットが心地いいのでつい着用してしまう手放せない一本です。


◆orslow オアスロウ “107”
こちらも毛羽立ちがあることから一見、レプリカデニムブランドの生地に思われるように感じますが、実際は柔らかく最初から心地よく履ける一本です。
筆者が感じたことですが洗濯後の縮みが殆ど無いので試着時にバッチリなサイズで安心して購入できるのもおすすめな点です。ワンウォッシュのものについてはワンウォッシュ後にガス乾燥機でしっかりと乾燥させている様でご購入後の縮みはあまり無い仕様になっているとの事です。


◆DENIME ドゥニーム “Slim STR XX type2”
ブランドからもわかるようにレプリカデニムブランドの生地感です。
が、こちらのモデルはシルエットが細身なので別物に見える印象があります。とは言え有名ブランドの生地なので色落ちは期待できますね。筆者が楽しみにしているのはレプリカデニムブランド特有の縦落ちと細身なのでバキバキのヒゲやハチノスが期待できる点です。
両方の要素を一本で楽しめるパンツってあまりないように思いますので良いとこ取りしたい方にはこちらをおすすめします。

サイズ等の比較

ここまで読んでいただいた方のなかにはやはりサイズの比較が気になっている方がいらっしゃると思います。
足の長さバレは恥ずかしく避けたいのでレングスの記載は控えますが各モデルのウェストサイズをお伝えします。購入時にサイズは不安な部分であまり他のサイト等では各モデルの比較は目にしないので貴重な情報に感じていただけると幸いですね。参考までにどうぞ。


◆A.P.C “PETIT STANDARD”  28inch
◆A.P.C “PETIT NEW STANDARD”  27inch
◆RESOLUTE リゾルト “710”  30inch
◆orslow オアスロウ “107”  サイズ1(xs)
◆DENIME ドゥニーム “Slim STR XX type2”  30inch

というわけで長文になってしまいましたがこの中の一本は持っているけど他と比較するとどうなのかな…などの疑問の解消や購入時の参考にしていただけるとうれしいです。
お気に入りのデニムパンツが手にできることを願っております!!!

 

◆こちらの記事もご覧ください◆

似合う帽子が見つからない方に!キャップ・ハット等おすすめのかぶりものをご紹介します